こんにちは、年に365杯以上カフェでお茶&365軒以上の外食を楽しむ美紀(@MIkiCHELIN)です。
京都を代表する銘菓のひとつ、松屋常盤さんの紫野味噌松風。
私は15年以上前に京都土産としていただいて以来の大ファンです。
京都へ行く人から「お土産なにが良い?」と聞かれたら「松屋常盤さんの味噌松風♡」とリクエストすることが多いです。
そんなお茶の間ファンだった私が、2019年1月と6月に京都へ行った際に松屋常盤さんへ足を運んで自ら紫野味噌松風を購入してきました!
2019年という改元の年…。
皇室御用達のお店へ平成の内に初訪できたこと、そして令和になって間もない頃に再訪できたことが感慨深いです。
味噌松風は京都駅や京都のデパ地下でも買えますし、何なら地元名古屋の高島屋さんでも第3木曜日だけ販売されています。
それでも、京都御所にほど近い丸太町にあるこちらのお店を一度は訪れてみたかったんですよね。
そして「本当に行って良かった〜(T_T)♡」と思いました。
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松屋常盤について
松屋常盤さんは後光明天皇の承応年間(1652〜1655年)創業で、360年以上の歴史がある和菓子屋さんです。
上の写真は松屋常盤さんの入り口ですが、のれんの中央に松屋山城と書いてあるのがご覧いただけるかと思います。
山城というのは後光明天皇からたまわった山城大掾という官位に由来していて、松屋常盤さんが御所にお菓子を納めていたという証なのだそうです。
また皇室関連だけでなく、大徳寺を始めとするお寺さんや茶道の家元にもお菓子を納め続けてこられました。
松屋常盤さんは創業以来ご家族だけでやってこられて、現在で16代目とのこと。
松屋常盤が創業した承応(1652〜1655年)とは? |
時代背景から、何となくイメージわきますでしょうか。 |
包装紙も素敵でシビれます(T_T)♡
右側に御菓子調進所と書いてあるのが素敵なのはもちろん、さらに注目すべきは住所です。(上の写真に赤矢印をつけた所)
住所が
- 平安京堺町御門南入
となっているんです!
これはきっと明治維新以前の表記…。
これだけで昔にタイムスリップできてしまうというか…
歴史あるお店や昔から愛されている食べ物が好きな方ならこの気持ち分かっていただけるハズ…(≧∇≦)
松屋常盤の紫野味噌松風とは?
松屋常盤さんの味噌松風の原材料は
-
- 小麦粉
- 砂糖
- 西京味噌
- 黒ごま
とシンプルそのものです。
先ほど大徳寺にも納めていたと書きましたが、そもそも味噌松風を考案したのが大徳寺の和尚さま(江月和尚さま)だとも伝えられています。
その説が正しいとするならば、味噌松風のレシピは1644年以前から存在していたことになります。
(江月和尚さまは松屋常盤さんが創業される8〜11年前の寛永20年(1644年)にお亡くなりになっているので。)
ここにも歴史のロマンを感じますね!!
松屋常盤の紫野味噌松風の味の感想
箱を開けた瞬間に、フワッと西京味噌の良い香りがします。
箱のフタの天井面はこのようになっています。
普段私は味噌松風をカットもせずにフォークでパクパクといただいてしまうのですが(笑)、今回はブログ用にカットして懐紙に乗せて写真を撮りました。
味噌松風をご存じない方のためにすごーくシンプルに説明いたしますと、
でももちろんそんな単純なものではございません。
噛むほどに口に広がる小麦と味噌の甘さ。
そしてしっとりした食感の中に黒ごまの食感や味と香りが、ちょうど良いアクセントとなっています。
私が松屋常盤さんの味噌松風を初めていただいた時は、
-
- どこかで食べたことがあるような懐かしい美味しさ
- いや、でも何にも似ていない初めての美味しさ
という相反する2つの感想を同時に抱くという不思議な感覚に陥りました。
味噌松風のおいしさは、我々日本人のDNAに直接語りかけるおいしさなんだと思います。
松屋常盤の味噌松風を駅やデパ地下じゃなく京都御所近くのお店で購入して良かった理由
京都へ行くことが決まってすぐに電話で味噌松風を予約しておきました。
当日お店に入ると女将さん・お孫さん・常連客の方がにこやかに迎えてくださいました。
女将さんとお孫さんに
-
- 味噌松風が大好きなこと
- 大好きすぎて名古屋から賛辞を伝えに来た旨
を直接伝えられたのが嬉しかったですし、少し世間話もできました。
こういう風に直接日頃の感謝を伝えられる点が、デパ地下ではなく本店で買うことの醍醐味だなぁと思います。
それだけではありません♪
松屋常盤さんのお店の中は、控えめに言って美術館や博物館並みに素晴らしい調度品がたくさん!
こんな素敵なつづらとか…
これまた素敵なつづらやタヌキの置物や螺鈿細工が美しい菓子入れ(重箱)とか…
風松 と書かれた看板や、(写真が見にくいですが)御所の御用達である旨の縦書きの看板…
落雁の型とか…。
普段なかなかこんな近くで見られるものではありません(T_T)♡
あと、1月に伺った時は火鉢もありました。
(写真を撮ったつもりで撮れていなかったのが悔やまれる!)
女将さん達の優しい対応と火鉢の暖かさで外の寒さを忘れることができました。
松屋常盤さんを出てほんの10秒歩けば京都御所の門(南門?)です。
1月に伺った時は小雨がパラついて空もどんよりしていましたが、6月に伺った時はこんな快晴でした!
京都御所から溢れ出るこの凛とした空気もセットで味わっていただきたいです。
「松屋常盤」店舗情報&まとめ
ご家族だけで手作りされているお店なので、予約して行かれるのがオススメです。
こちらの地図のカーキの1番です。
住所 | 京都市中京区堺町通丸太町下ル橘町83 |
---|---|
TEL/FAX | 075-231-2884 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
食べログ | 松屋常盤 |
店舗形態 | 持ち帰りのみ |
その他 | 完全禁煙 |
おいしい味噌松風を、ありがとうございます!
これからも日本が誇る和菓子の伝統を守り抜いていただきたいです。